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      西国第十一番札所 深雪山 上醍醐寺 (准胝堂) (みゆきやま かみだいごじ じゅんていどう)  山号は醍醐山


         本  尊 : 准胝観世音菩薩坐像 (じゅんていかんぜおんぼさつ)          真  言 : おん しゃれい それい そんでい そわか
         秘  仏 :
         開  基 : 理源大師 聖宝(しょうぼう)          開  創 : 貞観16年(874年)聖宝
         宗  派 : 真言宗醍醐派総本山
         御詠歌 : 「逆縁も もらさで救う 願なれば 准胝堂は たのもしきかな」




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納経帳   カラー御影
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「総門」 西国第十一番霊場登山口の石標
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「西大門」 仁王さまは平安時代後期の作で南大門にお祀りされていた。
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桃山時代の 「三宝院庭園」 (特別史跡および特別名勝)           
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「醍醐寺金堂」 重要文化財 本尊は薬師如来
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「観音堂」 (阿弥陀如来を祀る大講堂)
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醍醐寺祖師堂 (弘法大師 理源大師)
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国宝 「五重塔」 京都府最古の木造建築物(951年)
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■ 略縁起・歴史・由来

 弘法大師の孫弟子、理源大師が都の東南の方に五色の雲がたなびいている山を見て、霊地とすべく登ったところ、醍醐山の神、横尾明神の化身である老人が現れた。
 老人はそこに湧き出ている水を飲み、『ああ醍醐味なるかな』と言ったという。これが醍醐寺の名の由来になった伝えられている。
 醍醐水を感得した 理源大師は貞観16年(874年)に山頂に草庵を造り、柏の木に准胝、如意輪の両観音像を刻み安置したといわれており、これが上醍醐寺の創始とされている。
 二年後には准胝堂、如意輪堂が造られ、更に延喜7年(907年)には醍醐天皇の勅願寺となり、薬師堂が建立されたと伝えられている。
 「(下)醍醐寺」と「上醍醐寺」の両寺をあわせて「醍醐寺」といい、世界文化遺産に登録されている。

 2008年8月24日に落雷が原因による火災がありお堂が焼失しました。現在、下醍醐 観音堂(旧大講堂)に、准胝観音を安置し、参拝、納経、朱印をお受けしている。
 観音様のご宝前では、毎日午前10時30分と午後2時から参詣の皆様と一緒に観音経・般若心経のお勤めを行っている。

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■ 境内模様・見所

 応仁の乱や文明の乱で焼失したが、1598年に豊臣秀吉が北政所らを醍醐の花見に誘ったことをきっかけに、秀吉の厚い帰依を受けて復興された。
 笠取山全山に広がる醍醐寺は、3つのエリアに分ける事が出来ます。創建の地である上醍醐、金堂や五重塔がある世界遺産の下醍醐、唐門(国宝) 表書院(国宝)、特別名勝の庭園がある醍醐三宝院です。

 ●醍醐天皇と醍醐寺
  醍醐天皇の御願によって、延喜7年(907)に薬師堂が建立され、また五大堂が落成されて上醍醐の伽藍が完成した。
  ひきつづいて下醍醐の地に伽藍の建立が計画され、延長4年(926)に釈迦堂が建立され、ついで天暦5年(951)に五重塔が落成し、下伽藍の完成をみた。

 ●醍醐
  醍醐寺という寺の名前。それは沸きいずる水に関しています。そのお水を醍醐水とお読みになりました。
  特にもう一つは醍醐味という、日常までお読みになりました。(気持ちの最高。一番満足しえること。本当に心が喜ぶこと。)
  もともとはお水の名前。寺の名前。そして町。天皇の名前。そして日常語まで発展していった。

 ●霊宝館
  廃仏棄釈でも一切の寺宝を失うことなく伝えられてきた文化財は、国宝が75522点を数える。



 ●准胝観世音菩薩御開扉法要
  毎年5月に行われる観音様の大法要
  札所本尊 准胝観世音菩薩は、慈悲深く清らかさをもたらすことから、多くの仏を誕生させた 「諸仏の母」 とも呼ばれます。
  蓮華座の左下には、「優婆難陀龍王」 ゆばなんだりゅうおう。 右下には 「難陀龍王」 仏法を守護する守り神とされます。
  准胝観世音菩薩は、子授けと安産の御利益もあるとされており女性には特に有難い観音様とされています。

 ●理源大師 りげんだいし
  母を慕いながらも出家した理源大師。 母を慕う気持ちから出ている祈りの心は民衆や大衆にはわかりやすかった。
  醍醐天皇も、理源大師に頼まれて順邸観音さまに祈りを込められると、朱雀天皇、村上天皇 お二人の子供を授かった。
  それ以来、新しい命を授かって、命を大切に育み、そして頂いた縁に感謝された。

  それが 「結縁」 「隨縁」 (縁に従っていく) そして 「尊縁」 (縁に感謝する) この三つが准胝観世音菩薩の祈りの中心です。

 ●如意輪観音
  この地の守り神の本来のお姿とされる如意輪観音さま。1000年以上の月日の間、ずっと私たちに幸せとな何かを教えて下さりました。
  観音さまを拝み 美しい風景との出会いを重ねるうちに、巡礼の旅の本質が少しづつ紐解かれていくように思われます。


境内   



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