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      西国第十八番札所 紫雲山 頂法寺 六角堂 (しうんざん ちょうほうじ ろっかくどう)  


         本  尊 : 如意輪観世音菩薩          真  言 : おん ばらだ はんどめい うん
         秘  仏 :
         開  基 : 聖徳太子          開  創 : 創建 587(用明天皇2)年
         宗  派 : 天台系単立
         御詠歌 : 「わが思う 心のうちは 六の角 ただ円かれと 祈るなりけり」




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納経帳   カラー御影
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「山門」 頂法寺は六角通に面して建てられている。
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「本堂」 に祀られている本尊は 「如意輪観世音菩薩」
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初代の六角形のお堂を建てたのは聖徳太子                 
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かつて聖徳太子が水浴した池の上には 「太子堂」 が建つ。
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「へそ石」 この位置が平安京の中心? 京都盆地の中心?
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浄土真宗の 「親鸞堂」 手前には親鸞上人像 
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頂法寺奥には、華道池坊の拠点である近代ビルが聳える。
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■ 略縁起・歴史・由来

 聖徳太子が用明天皇2年(587年)に四天王寺建立の用材を求めこの地を訪れたとき、泉を見つけ水浴したと伝えられている。そのとき護持仏をそばの木にかけたが、これが木から離れなくなったという。
 その夜、夢のお告げがあり、護持仏の観音がここに留まることを望むというので、六角形の堂を建て観音を安置したと伝えられ、これが頂法寺の創始とされている。

 小野妹子が遣隋使から帰国し、聖徳太子の教えに従ってご本尊に花を供えた。その礼法が子々孫々にまで受け継がれたのが華道の始りだそうです。
 華道家元・池坊で知られるいけばな発祥の地。池のほとりに小野妹子を始祖とする住持の寺坊があったところから「池坊」と呼ばれる。頂法寺は、池坊家元が歴代の住職を務める。

 建仁元年(1202年)には親鸞上人が百日間ここに参籠したとされ、これが後に浄土真宗を開宗する根源となったということはよく知られている。
 

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■ 境内模様・見所

 通称「六角堂」は京都市の中心にある典型的な町寺です。町の人々はこの寺を「六角さん」と親しみを込めて呼んでいます。
 「姉、三、六角、蛸、錦・・・」でおなじみの、京都の名を織り込んだ唄にも出てくる「六角通り」に面してあるので、頂法寺より六角堂の名の方が有名です。

  (姉小路通、三条通、六角通、蛸薬師通、錦通・・・)  『♪京の通り歌♪』

 六角堂の詠歌にある「六の角」とは六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことを言います。
 人間の欲望、つまり煩悩を脱して角を無くし、円満になること。つまり「六根清浄を願う」という祈りを込めて六つの角を造ったと伝えられています。

 昔からここが京都の真ん中といわれ 「へそ石」 又は 「要石」 と呼ばれる石が境内にある。
 延暦12年(793年)に京都に遷都の際、当時の六角堂が道路の中央に当たったため、桓武天皇が祈願されたところ、堂が五丈(約15m)程北へ移動したという。その時、とり残された礎石がこの石であると伝えられている。

 本堂に祀られている本尊、「如意輪観世音菩薩」は聖徳太子が開山したときに持っていた護持仏といわれているようで、秘仏になっている。
 本尊の脇仏として「地蔵菩薩像」、「毘沙門天立像」それに「親鸞坐像」が安置されている。

               
境内   



                   

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