バナー 



      西国第二十三番札所 応頂山 勝尾寺 (おうちょうざん かつおうじ)


         本  尊 : 十一面千手観世音菩薩          真  言 : おん ばざら たらま きりく
         秘  仏 :
         開  基 : 開成皇子          開  創 : 727(神亀4)年
         宗  派 : 真言宗高野山派
         御詠歌 : 「重くとも 罪には法の 勝尾寺 ほとけを頼む 身こそやすけれ」




00 01 01 01
御朱印   カラー御影
.
「 勅使門 」  境内入口は花の茶屋
.
『 應頂山 』の額のある「 仁王門 」  
.
「聖観音像」 と 「 多宝塔 」      
.

01 01 01 01
「勝ちダルマ奉納棚 」 願いが叶った勝ちダルマを奉納
.
「 大師堂 」     四国八十八カ所お砂踏み
.
「 本堂 」 慶長8年(1603年)に豊臣秀頼により再建
.
「 二階堂 」  浄土宗法然上人
.


■ 心念 Youtubeチャンネル

youtube01
勝尾寺 
【人生のここ一番で勝ちたい人 必見!】
youtube01
パワースポット 
【勝尾寺 知恵の環】
youtube01
観音経 
【勝尾寺境内のど真ん中でサプライズ】
youtube01
勝尾寺 公式webサイト 



■ 略縁起・歴史・由来

 勝尾寺の古文書によれば、創建は神亀四年(727年)
 藤原 良房の子、善仲「ぜんちゅう」、善算「ぜんざん」の双子の兄弟がこの地で草庵を構え
 六百巻の大般若経を書写する誓いをたて昼夜、仏と向き合い修業されたことに始まります。
 そののち天平神護元年(765年)、光仁天皇の子、開成皇子がこの地を訪れ、二師に出逢い弟子となります。
 二師亡き後、二人の誓いを受け継ぎ、膨大なる大般若経の書写を完成させました。

 お釈迦様入滅後、五十六億七千万年の後に、弥勒如来が現世に下生してあまねく救済されるという教えに基づき
 山中の般若台と呼ばれる高台にそれらの経典を祀り、一寺を建て、彌勒寺と号し、初代座主となりました。
 それが今の勝尾寺です。


 ある日、白檀の大木を載せた船が嵐に会い、なにわの港に入った。その時に、勝尾寺の話を聞き、その白檀の大木を献上したそうです。
 宝亀十一年(780年)、妙観という名の僧が、弟子の18人の童子を引き連れて、この寺を訪れ、その白檀の大木で、ご本尊を彫ることとなりました。
 七月十八日より八月十八日の一カ月間に、 白檀の香木をもって身丈八尺の十一面千手観音を彫り上げご本尊としました。
 妙観という僧は、妙法蓮華経観世音菩薩の妙と観。観音さまの化身と信じられています。

 日本全国の観音縁日が、毎月十八日になったのは、勝尾寺の観音造立の縁起に由来します。



 弥勒寺 六代座主の行巡上人の時、清和天皇が病気で床に伏せられたため、朝廷は法力に優れると評判の行巡に使いを出しました。
 行巡は修行中ということで、命を断わりましたが、寺内より遠隔で祈祷すると、すぐさま病は癒えたといわれます。
 この法力に感銘を受けた清和天皇は、この寺に行幸され、王の権力よりも勝ったとして、「王に勝った寺」の意で「勝王寺」 の寺号を 帝より授けられました。
 しかし、行巡は「王」という字をはばかり、「尾」という文字にさしひかえ、勝尾寺とし、読み方はそのまま、「かつおうじ」となりました。
 これが勝運の寺として信仰されて来た、寺の名前の縁起です。


 解説書や辞書をみると寺名を『かちおでら』としているものもある。
 源氏・足利家・徳川家など各時代の覇者達が当山の勝ち運を求め参詣を重ね、何事にも「勝つ」寺として勝ち運信仰の歴史を辿っている。
 商売、選挙、試験、病気、スポーツ、芸事など、人生におけるあらゆる場面での成功や勝利を掴み取っていった人の数は計り知れない。

 なお清和天皇の勅額は、国道171号線勝尾寺口の南側の大鳥居に掲げられており、この大鳥居は日本最古の町石の起点でもある。
 供養塔及び頼朝再建の薬師堂は当山最古の建造物として今に残っている。 なお当山の薬師三尊像は開成皇子一刀三礼の作とされる秘佛(国重文)であり医学を志す人々の信仰を得ている。
 開成皇子(かいじょう)が御感得になった日本最初の三宝荒神は、千有余年にわたり悪事 災難をはらい勝運を招く日本三大荒神のはらい荒神としてその威神力を誇る。

 広大な寺領を有し、寺域の結界には石蔵が残り史跡となっている。
 その石蔵の中の八体の仏(四天王・四大明王)は八百年間本寺を守護し、昭和の代に初めて発掘された。

 彌勒寺と号したことから、 やはりその背景をなす思想は彌勒信仰であった。
 彌勒菩薩は釈迦の教えにもれた衆生の為に五十六億七千万年の後に現世に 下生してあまねく救済されるというが、この末法思想は、まさに今の世の中に求められている仏と思える。
 もし人類が今世紀及び来たる新世紀に、何がしの不安と恐怖を感じ、またそれを末世の訪れとするならば、 今こそまさに五十六億七千万年の時として彌勒菩薩が出現されるであろう。
 ここに勝尾寺彌勒菩薩が、期を同じくして、 忽然と現れたもうた事こそ不思議な、令和の勝尾寺の今日である。


line

■ 境内模様・見所

 現存する薬師堂は源頼朝の再建であり、本堂、山門は豊臣秀頼の再建である。


【朝勤行】
 お寺に泊まる冥利(みょうり)は、何といっても朝の勤行に参列できること。日々の暮らしの中では、なかなか体験できない清々しい気持ちで朝を向かることが出来ます。
 勝尾寺のご本尊は、毎月18日の観音ご縁日に、厨子が開かれ
 その際に行われる法要に参列することで、尊容(そんよう) を拝むことが出来ます。心身を整えご本尊様にまみえましょう。

【ご本尊 十一面千手観世音菩薩】
 瑞々しく、とてもお優しいお顔立ちですが、そのお力の大きさはひしひしと伝わってきます。頭上の化仏は様々なお顔で私たちの心の中まで見通されているかのよう。
 ご本尊は、奈良時代、観音さまの化身とされる僧、妙観が18人の弟子とともに7月18日に発願し、8月18日に結願奉納されたと伝わります。

  ●山門
   慶長8年(1603年)に豊臣秀頼によって再建されました。紅葉シーズンにはライトアップされ、幻想的な風景が広がります。清和天皇が最初に命名したという『勝王寺』
  ●お清め橋と霧
   山門をくぐり弁天池にかかる橋を渡るとそこは仏さまのお庭=境内です。橋を渡る際にはお清めの霧を浴び、厄を落とし、身を清めてから境内にお入り下さい。
  ●知恵の環
   パワースポットと呼ばれる場所で、本堂、諸堂をお参りし、そのご加護を頂かれてから、この知恵の環を歩いてみて下さい。
   すると心は一層穏やかに、そして晴れやかに。湧き出る力や良い知恵を頂けるでしょう。
    @ 入口よりゆっくりと右回りに7周。中心点まで歩く。
    A 中心点より逆周りに7周。入口に戻る。
    B 時間があれば周りの石に座って瞑想するもよし。
  ●一願不動堂
   お不動さまには人の悪を懲らしめ、人を善に導くお役目があります。
   また、このお不動さまは一つの願い事のみを叶える不動明王として古くから信仰されてきました。一願とは、一つのお願い事を一心に念じる事です。
  ●勝ちダルマ奉納棚
   願いが叶った勝ちダルマを奉納する場所。ダルマ一体一体にそれぞれどんな物語があるのでしょうか?
  ●手水鉢
   三宝荒神社にお参りする前にこちらで手と口をお清め下さい。
  ●厄ばらい三宝荒神社
   千三百年前、勝尾寺の初代住職が瞑想中にこの仏を感得したのが始まりで「厄を祓う」「難を祓う」荒神さまとして、その威神力は絶大。
   日本最初の荒神社。古来より当山荒神の威神力は、日本各地に知られるところであり、全国より参拝者の絶えない有名な荒神さまです。
   一例を挙げれば、江戸時代 延宝5年 1677年旗本菅沼隠越中守娘の白髪が当山荒神崇拝によって黒髪となったなど、当山荒神の霊験は数知れない。
   日本三荒神「祓荒神・清荒神・立里(たてり)荒神」の一つとして信仰を集めている。
   神前で鈴を鳴らし心を込めて手を合わせて下さい。
  ●鎮守堂
   この土地を鎮め守る神が祀られています。堂の正面格子状になっている場所に勝ちダルマが殆ど隙間のない状態で置かれている。
  ●開山堂
   約1300年前にこの地で草庵を構え修行をされた『善仲と善算』、勝尾寺の前身である弥勒寺を創建された『開成皇子』の木像がそれぞれ安置されています。
  ●水掛け観音堂
   水掛け観音さまが安置されています。このお堂はご先祖や亡きあの人、あの子の供養の場です。お水をかけてお参りください。
  ●大師堂(四国八十八カ所お砂踏み)
   お堂の中央に弘法大師(空海)を祀り、ゆかりの深い四国八十八ヶ所のお砂踏みができます。 お砂を踏む事により各霊場にお参りした事と同じ功徳が与えられるといわれています。
   「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら有り難く(感謝しながら)丁寧にお砂を踏みしめて、お大師さまのご加護を頂きましょう。
  ●授与所
   勝ちダルマやお守り、お念珠、ダルマみくじなどのお授け所。1300年念じ込まれてきた勝尾寺本堂にてそれぞれ祈願されています。
   全てご自身でお選びください。必ず本堂にお参りいただきご本尊にご挨拶して下さい。大小のダルマにご利益の違いはありません。
  ●勝ちダルマ願い事記入場所
   授与所にてお授かりになられた勝ちダルマはこちらにお持ちいただき目入れ作法を行って下さい。
  ●本堂
   ご本尊十一面千手観世音菩薩さまが祀られています。1300年の昔から絶えず念じ込まれ続けてきた本堂では1年365日お経が止むことはありません。
   境内に響き渡るお経を聞きながら、霊山の空気を体いっぱい取り込み、心穏やかにお参り下さい。
   「本堂」は慶長8年(1603年)に豊臣秀頼によって再建されたといわれている。
   正面に5本の紐が下がっている。この紐はそれぞれ5色の布が束ねられたものであるが、この紐は「ご結縁紐」と呼ばれ、次のような説明が掲示されている。
   『この五色の紐は御本尊十一面千手観世音菩薩様の御手と直接繋がっております。そっとお触れ頂き御本尊様との御縁をお結び下さい』
  ●鐘つき堂
   厄除けの鐘です。どなたさまもご自由に打っていただけます。
  ●不動堂
   不動明王を祀っています。怒りの相を表し右手に剣、左手に縄を持ち火炎を背にして座って居られ、密教では大日如来の化現と言われています。
   衆生を脅しつつ怒りつつ安寧に導こうとするところから忿怒の形が多い。善から悪まで人間の為すことを全て一通り肯定し、その上で全ての人々を救おうという密教の教義から来ています。
  ●法然上人第五番霊場 二階堂
   勝尾寺 第四代 座主 証如上人によって建立されたお堂。鎌倉期に、法然上人が讃岐からの帰途、証如上人の遺徳をしのび、4年間留錫され念佛三昧の行に入られた。
   後に善導大師の夢のお告げにより浄土宗本基の戒を授かられ、その時に壁板に浮かび上がった二祖の尊影が二階堂のご本尊となります。
   圓光大師(法然上人) 二十五霊場の第五番霊場として存在する。
  ●多宝塔
   大日如来像を祀っています。一層目の軒下に干支にちなんだ動物の飾りが彫られています。 花と共に、馬とも羊ともつかない奇妙な動物が彫られているとのこと。
  ●弁天堂
   勝尾寺の弁財天さまは、知恵を与え、学問や芸能、音楽の才能を開花させる神さまとして古くから信仰されています。
   弁財天さまはインドの女神(水を守る神)で、別名サラスヴァ−ティーといい水の流れる音が紗なる音として聞こえてくるので紗音天や音楽天とも訳されます。
   インドから仏教と共に渡来されたと言われ神道の神と一体となり神でも有り仏でもあります。音楽や芸能を目指す人は、勝尾寺境内を流れる水の音を感じながらお参り下さい。

   池をめぐって振り返ると、全山を一望することが出来ます。
   一日として同じ日がないように、二度と同じ風景に出会うことはありません。そう思うと、今日一日の大切さに改めて感じ入ります。
  ●鯉のエサやり場
   弁天池に住むたくさんの鯉にエサをあげることができます。大きな鯉とのふれあいが楽しめます。
  ●お休み処 花の茶屋
   広い境内が見渡せる憩いの場「花の茶屋」。喫茶のほか、参拝記念品や土産物などの販売スペースも設置しています。
  ●勝尾寺霊苑
   全区画南向きに位置し大阪平野が一望できます。美しい花々や小鳥のさえずりが織り成す空間は、この世で見ることができる極楽浄土のようです。
  ●宿坊 応頂閣
   135畳の写経道場(大ホール)から大小研修室、各個室を完備。会社研修からお泊り保育など、様々な用途に利用いただけます。

line

■交通
 北大阪急行 千里中央駅から
 阪急バス29系統に乗車し、勝尾寺まで約33分です。

■毎月18日   観音縁日法要

line

境内諸堂配置略図   



line

西国三十三所観音霊場 一覧 西国三十三所観音霊場 

第二十二番札所 補陀洛山 総持寺 前札所  次札所  第二十四番札所 紫雲山 中山寺       

line