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      西国第二十九番札所 青葉山 松尾寺 (あおばさん まつのおでら)  


         本  尊 : 馬頭観世音菩薩          真  言 : おん あみりとどはんば うん はったそわか
         秘  仏 : 年に一回開扉
         開  基 : 威光上人          開  創 : 708年(慶雲5年・和銅元)
         宗  派 : 真言宗醍醐派
         御詠歌 : 「そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もこゝに まつのをのてら」




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納経帳   カラー御影
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現存の 「仁王門」 は江戸中期に建てられた風格のある建物
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「本堂」  は二重屋根の特異な形状をした宝形造りである。
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現存の 「本堂」 は享保5年に着工し、10年の歳月をかけ完工                 
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「浄水」
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「鐘楼」 
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本堂から渡り廊下様でつながっている 「大師堂」
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元永2年(1119年)に鳥羽天皇が手植えした 「銀杏」
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■ 略縁起・歴史・由来

 時に慶雲年中、唐の僧、威光上人が当山の二つの峰を望んで、中国に山容の似た馬耳山という霊験のある山があったことを想起された。
 登山したところ、果せるかな松の大樹の下に馬頭観音を感得し、草庵をを結ばれたのが、和銅元年(七〇八年)と伝えられる。

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■ 境内模様・見所

 松尾寺が、その中腹に位する青葉山(699m)は、福井県から望見すれば、東西に並び立つ双峰が一つに重なり、その秀麗なさまは「若狭富士」と呼称されている。

 松尾寺の馬頭観音は三面八臂の忿怒像と呼ばれ、物静かな顔の菩薩像とは大きく違い激しい怒りを表わした顔をしているのが特徴といわれます。漁師春日為光作といわれ、体内仏として威光上人が刻んだ像が収められている。
 馬頭観世音は、三十三霊場中唯一の観音像であり、農耕の守り仏として、或いは牛馬畜産、車馬交通 、更には競馬に因む信仰を広くあつめている。本尊は秘仏で、お前立ちは、形・大きさ共に本尊と同じに造られているそうです。

 境内の銀杏の大木は、鳥羽天皇のお手植えと伝えられ、樹齢900年近く、若狭の風雪や兵火に耐えてきた貴重なものです。

 ●松尾寺の伝説
 今からおよそ1000年前。10世紀の末に、若狭の漁師が漁をしている時突然嵐に遭い、海に投げ出されました。漁師は運良く流木につかまり浜辺に流れ着くことができました。すると流木は白馬に変わり走り去ります。
 漁師は後を追いますが、松尾寺の本堂の前で白馬は再び流木に変身してしまったのです。流木が観音の化身だと気づいた漁師は、仏門に入りその流木に馬頭観音を彫ったというものです。





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